全国高校総体(インターハイ)に出場して

 山岳部です。山岳部は今年度香川県で開催された平成4年度全国高等学校総合体育大会(第66回全国高等学校登山大会)に三重県代表校として出場しました。出場に際し、本校同窓会から激励金をいただきました。ありがとうございました。
 登山競技は1チーム4人で構成する団体競技です。その競技内容は体力40点、歩行10点、装備5点、設営撤収5点、炊事5点、天気図4点、課題テスト4点、計画書2点、行動記録2点、読図技術10点、マナー・自然観察5点の合計100点からの減点方式で、相手と戦うのではなく、ルールに則り如何に減点を減らすかが成績を決めます。そのため、大会山域やコースの特徴を充分研究し、それに合った登山行動を自分たちでやり遂げなくてはなりません。通常、大会中の監督は指示ができず、メンバー4人ですべての行動を決めて、実行しなくてはならず、選手の自主性が問われる体育的要素・文化系的要素を含んだ競技です。
 僕たちは大会の1週間前に3泊4日の日程で現地下見合宿を行いました。合宿では大会コースを実際に歩き、地形の特徴を覚え、行動時間の配分を測るなど、できる限りの準備をして大会に臨みました。大会1日目は課題テスト・天気図・設営の審査がありました。答案用紙は翌日に返却されましたが、結果はあまりよくありませんでした。大会2日目、登山行動1日目は笠形山コースでした。登山行動中に行われた、読図技術の審査は10点中8点しか取れずとても悪かったです。大会3日目は竜王山コースです。このコースはチーム4人で単独行動します。コース全体を3区間に分け、区間ごとに規定時間と制限時間が決められており、規定時間を超過すると体力点が減点され、制限時間を超過すると失格扱いになります。第1区間は急勾配の登りが続きました。僕たちは食らいつきながら歩き、先頭チームに追いつきました。僕たちは好調だと思っていましたが、実は知らぬうちにオーバーペースになっており、第2区間に入った頃には、メンバーの一人の足がつってしまい、行動を止めてしまいました。なんとかコースを歩き切ることはできましたが、時間もギリギリで読図技術はボロボロな結果でした。大会前に先生からペースに気をつけるように言われていたのに、調子が良いからと行けるだけ行ってしまったのが失敗でした。大会4日目は大川山コースでした。このコースも途中の大山山頂上まで前日同様、時間設定がありました。前日の反省から調子が良くてもペース配分に気をつけようと話し合って、足の調子をみながらローペースでスタートしました。時間はギリギリでしたが、良い時間配分ができたと思いました。大川山頂上で先生と合流して、ゴールまで歩き切りました。
 最終日は閉会式でした。大会成績は95.6点で21位でした。全国大会に出場が初めてなら悪い結果ではないんじゃない?とよく言われましたが、僕たちは優勝を目指していたので、正直納得できる結果ではありませんでした。でも、結果には納得していませんがインターハイ出場を目指してがんばってきたことやインターハイに出るからには最高の結果を得たいと努力したことは、僕たちの高校生活の大切な思い出となりました。そして、後輩たちも予選を勝ち抜き、来年度もぜひインターハイで活躍して欲しいと思います。

3年4組 清水裕介

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